暗い夜道を 一人急ぎ 真っ暗な我が家へ帰る
出迎えてくれるのはボーとした
光に浮かぶ 魚達と
何も喋らない無言のカメレオン
餌をあげればうれしそうな気もするけど
私の自己満足かもしれない
一つづつ 一つづつ 思い出を消して
少しづつ強くなった自分
でもため息の日もあるよね
ふいにあの人に抱きつかれ
忘れていたぬくもり思い出す
”酔っぱらっててゴメンネ”
かわいい後輩のお願いか…
明日からなんか
気になっちゃうじゃない
一夜明ければクライアントの山
熱いまなざしでくれるのは書類の束
私にどうしろと言うの?
”僕を助けて”
公私混同しないでね
自分のケツも拭けない奴に
私が惚れるとでも思ってんの?
それが
少しづつ 少しづつ キスを交わして
結局はまってしまった自分
やっぱり若い情熱には勝てないよね
振り回されてるのに
充実感があり
仕事だって楽しい
毎日の繰り返しの中
いつの間にか
頼りない後輩は 頼もしい同僚に
やさしい彼に
かけがえのない人になって行く
(OLさん視点)
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